TOGAF 10 EAP MCP — unofficial. 積まれた資料が MCP を経由してロードマップ・4 象限・レイヤ図・関連図に変わる図

Unofficial · MCP server · TypeScript · stdio

分厚い標準ではなく、
今週やることを返す

TOGAF® Standard 10th Edition(EA Practitioner 体系)をベースにした、非公式のコンサルティング MCP サーバーです。 Claude Code / Claude Desktop に入れて、日本語で話しかけるだけで使えます。

75 tools 556 tests 日本語 / English Node ≥ 18 個人利用のみ

同じ相談でも、状況が違えば返るものが違う

どちらも「基幹システムの刷新をやりたい」という同じ相談です。制約だけを変えて 2 回呼びました。 下は加工していない実出力から、各節の先頭項目を抜いたものです。

SITUATION A

予算は5億円、9月18日の経営会議で決裁を取りたい。専任は3名。

読み取った状況

予算(金額) 5 億円
期限(日付) 2026年9月18日(残り 32 日)
体制(人数) 専任 3 名

今日やること(先頭)

残り 32 日。逆算すると、資料の確定は 9月4日(2 週間前)、キーパーソンへの事前説明は 8月21日(4 週間前)が折り返し点。当日に初めて見せる資料を作らない。

この桁は一括では管理できないので、3〜5 本の作業パッケージに割る(1 本あたり 1.3 億円 前後)。一括発注にすると、遅れていることが分かるのが最後になる。

最初に聞く質問

動かせない日付は何で、それは何によって決まっていますか(契約 / 法規制 / 経営の対外公約)?

SITUATION B

予算はゼロ、経営は無関心、担当は自分ひとり。

読み取った状況

予算 予算が無い
経営の関与 経営が関与していない
体制 実質ひとり体制

今日やること(先頭)

対象を 1 業務・1 データに固定し、そこだけを「現状 / あるべき / 差分」の 3 段で 1 枚にまとめる。全社を描こうとした時点で予算も時間も足りなくなる。

その 1 枚に金額を 1 つだけ載せる。予算要求は「これから使う額」ではなく「今失っている額」から始まる。

最初に聞く質問

次に予算を検討する場はいつで、そこに載せるには何がいつまでに要りますか?

推奨技法の順位が入れ替わり、今日やることと最初に聞く質問が別物になります。 キーワードに反応して同じ一般論を返すのではなく、金額・日付・人数・経営の関与を読んで結論を変えます。 「レガシー刷新はやらないことに決まった」と書けば、その話題は見立てから外し、外したことを明示します。 読み取りが違っていれば、そう言えばやり直します —— どの表現からそう読んだかを毎回併記するのはそのためです。

手でやると面倒なところを引き受ける

TOGAF の実務上の問題は「分厚い・抽象的・文書中心で、結局いま何をすればいいか分からない」ことです。そこを狙っています。

関係者の利害の衝突を見つける

営業本部長「早く見積を出したい」と生産管理部長「確定してから出したい」を、根拠にした関心事つきで対立として挙げます。争点・放置したらどうなるか・いつ誰が裁くかまで返します。見つからないときは捏造せず「検出できなかった」と言い、手で見る観点を示します。

stakeholder_matrix

手元の資料をそのまま入力に

報告書・台帳・指摘一覧から、リスク・関係者・要件・アクションを出典行番号つきで抽出します。2 段組の PDF で行が文の途中から切れていれば、繋いでから判定し、繋げない断片は件数を報告して外します。

ingest_document · extract_from_document

人が手で照合していた食い違いを機械が拾う

同じ対象に違う数値、同じ組織の別表記、揃っていない単位、出典の無い項目。実文書では「101,800 名」と「12 万人」を差 15.2% として、「670 名」と「670 名以上」を同じ数の別表現として指摘しました。断定はせず、確認してくださいの形で返します。

inspect_findings

どの記述が未確認かを、配った資料でも示す

すべての項目に出典と確度(記載あり / 推測 / 出所不明)が付きます。印刷して配られる資料にも列として出るので、会話の外に出たあとも、どこが裏取り済みかが分かります。

export_report

図はそのまま貼れば絵になる

能力マップ、バリューストリーム、ADM サイクル、ロードマップのガント、C4 コンテキスト図を Mermaid で返します。GitHub や Issue にそのまま貼れます。ArchiMate は Archi 取り込み用の CSV / Open Exchange XML で書き出せます。

diagram_capability_map · export_archimate_csv

ブラウザで常時開いておける

案件を更新するたびに SSE で画面が更新されます。四半期ロードマップ、リスクのヒートマップ、印刷用 CSS、ダークモード。PDF や画像を渡すのが面倒なときは、ブラウザに投げて Claude に読ませる入口もあります(任意)。

open_dashboard · open_start
ブラウザのダッシュボード。進捗サマリ、ADM 10 フェーズの進捗、四半期ロードマップのタイムラインが並んでいる
ダッシュボードの実画面。headless で撮影した実データで、合成ではありません。
四半期ロードマップのタイムライン。作業パッケージのバーと移行アーキテクチャの縦線。単独稼働できない移行状態は赤で示される
四半期ロードマップ。単独で稼働できない移行状態は赤で出ます —— 途中で止まれない計画を、図の側から指摘します。

入れかた

ツール名を覚える必要はありません。Claude に頼むところから始められます。

github.com/Waganawa-Megumin/togaf10_EAP_MCP を clone して、MCP サーバーとして登録して

自分で入れる場合はこれだけです。

# clone してビルド
git clone https://github.com/Waganawa-Megumin/togaf10_EAP_MCP.git
cd togaf10_EAP_MCP && npm install && npm run build

# Claude Code に登録
claude mcp add togaf-eap -- node "$PWD/dist/index.js"

あとは話しかけるだけです。

「うちの基幹システム、どこから手を付ければいいか相談に乗って」
「この報告書を読んで、リスクと関係者を案件に登録して」
「来週の経営会議で 1 枚で説明したい。何を載せる?」

いまの状態

13 人のペルソナが実際に使い、実在の公開文書 32 ページで評価した結果を反映しています。

75ツール
556テスト
140スモークチェック
10ADM フェーズ
21成果物(雛形つき)
7業界別の能力セット

このツールがやらないこと

推測で埋めるより、読み取れないと言うほうが役に立つ、という方針で作っています。

  • 書かれていないことを、書いてあるかのように出しません。「投資額はこの資料からは読み取れない」と伝えれば、金額の話は組み立てません。以前は組み立ててしまい、経営層向けの説明の冒頭に存在しない桁を据えていました。
  • 出所不明を「記載あり」として記録できません。出典が空のまま「原文にそう書いてある」と宣言しようとすると、保存が止まります。
  • データが無いことを根拠に褒めません。期限が 1 件も設定されていない案件に「期限が守られている」とは言いません。全項目が推測のままなら、褒めずに「まだ裏が取れていない」と伝えます。
  • TOGAF の原文を持っていません。収録しているのは名称・レイヤ構成・マトリクスの軸といった事実情報と、完全に独自の要約だけです。正確な原文が要る場面では一次情報の当たり先を返します。
  • 文書の読解は Claude に任せます。このサーバーは LLM の中で動きます。会話全体を読んでいる側に読解で勝てる道理がないので、サーバーは覚える・型に入れる・描く・書き出す・機械的に検査する・止めるほうを担います。